浮気調査コラム

探偵による浮気調査の成功率

浮気調査に関する探偵事務所のwebサイトを見ると、「成功率9○.○%」とよく見かけますね。これが嘘だとは言いません。当事務所でも、浮気調査の成功率はほとんど100%に近いと言えます。
ただし、探偵や浮気調査業界のことをご存じない一般の皆さんの感覚とは少し違うでしょう。ですので、当事務所では「浮気調査の成功率ほぼ100%」のような文言での宣伝まではしていません。
決して、成功率が100%近いという数字で宣伝している探偵社が、詐欺だとか悪質だとかいうことではありません。
しかし、この成功率の実態を知っておいていただかないと、相談時や契約後にトラブルになりかねません。
そこで今回は、これから浮気調査を探偵事務所に依頼しようとしている方のご参考になるよう、浮気調査の成功率に関して解説していきます。

浮気調査成功の定義

浮気調査の成功率を考える前に、そもそも「浮気調査の成功」とは何なのかを考えてみましょう。
不貞行為、つまり浮気をしている男女が性行為をしているところを撮影できれば、それは「成功」として良いでしょう。しかし、性行為自体の撮影をできることは、そうそう無いでしょう(たまに、性行為自体を撮影出来てしまうといったケースもあるにはあるのですが、今回の趣旨ではありませんので、詳細は省きます。)。
現実には、男女がラブホテルに出入しているところを撮影できた場合をはじめ、男女いずれかの自宅に出入しているところや、同一時間帯に同じシティホテルへ出入しているところ、旅行先で同一の旅館に宿泊したところ等を撮影できた場合も含めて「成功」といえるでしょう。

尾行や張込み等、調査の成功と失敗の要因

大前提として、浮気調査を含む一般的な探偵業務では、対象者(浮気をしている夫や、その不倫相手の女)の行動を監視し続けられなければ話になりません。
ドラマや映画でも、尾行や張込みシーンをよく放映していますが、残念ながらそんなに都合よくはいきません。
当事務所へご相談やご依頼くださったお客様の大半も、初めは、
「探偵に依頼さえすれば、直ぐに結果が出るだろう。」
や、
「ちょっと後ろをつけていけば、直ぐに証拠は撮れるに決まっている。」
と思っていらっしゃいますが、失尾(見失うこと)を含めた調査失敗のことまでを考慮してご相談にいらっしゃる方は相当少ないです。
ご相談時点で当事務所から調査の成功や失敗の真実をご説明すると、「そこまで考えていなかった。」という方がほとんどですので、まずは尾行や張込みの成功と失敗の要員の例をみてみましょう。

対象者が原因の例

点検癖(周囲を常に警戒する対象者)

「点検癖」とは、探偵業者というよりは警察用語でよく使われます。
常に周囲を警戒したり、誰かに尾行されていないかを定期的に点検するような者のことをいいます。
点検癖のある者の多くは、暴力団員や覚せい剤の売人、使用者等といった犯罪者なのですが、浮気調査の対象者でも、過去に探偵をつけられて浮気がバレてしまった者等は、再び浮気相手と会ったり、ホテルへ入る直前に周囲を警戒することがよくあります。
このような者に対する調査の際に、無理に尾行を継続したりすると、対象者に気付かれてしまい、完全に取り返しのつかない失敗になってしまいます。よって、対象者の警戒具合を見ながら距離を多めにとったり、場合によっては放尾わざと尾行を打切ること)したりするので、最後まで追いきれないことがあり、結果的に成功率が低くなるといえます。

乱暴運転

対象者の中には大変乱暴な運転をする者がいます(対象者が乗った車の運転手が乱暴な場合も同様です。)。
対象者が自動車移動の場合、通常は我々も調査用車両で尾行をします。
地方ならまだしも、東京をはじめとした都市部においては、信号で一度離されただけで間に何十台もの車が入ってしまうわけで、次に信号が青になってから対象車両を発見するのは、通常の尾行ですらなかなか難しく、だからこそ信号で離されることのないように車両尾行にはそれなりに高度なテクニックが必要となるのですが、それに加えて乱暴運転となると失尾する(対象者を見失う)確率は相当高くなります。
乱暴運転のよくある事例は、
・ 信号無視(黄色信号は迷わずアクセル全開)
・ 合図不履行(ウインカーを出さずに右左折や急な車線変更等)
・ そもそも異常な速度違反
等です。
そしてたちの悪いことに、このような対象者は往々にしてバックミラー等で周囲を警戒している者が多いのです。これは探偵の尾行を警戒しているわけでなく、交通違反で捕まることを警戒したり、乱暴運転している癖に事故防止に留意したりと、別の意味では確かに運転が上手いからこその行動なのですが、これがきっかけで、車両尾行に気付かれる恐れがあるのです。
また、そもそも黄色信号や場合によっては赤信号で交差点に進入した対象車両を、更に信号無視して尾行するわけにもいかず、ここで失尾するというケースもかなり多いのが実際のところです。
もっとも、私達探偵も素人ではないので、対象者が信号無視をしそうなタイミングであれば、対象車両の前に出たり並走したり等と予め対処をしたり、一度失尾しても対象者を再発見するテクニックや備えもするのですが、それでも乱暴運転の対象者を尾行するとなると、やはり成功率は低くなります。

タクシー(迎えの車の場合を含む)を乱用

調査を開始する地点から、対象者がタクシーに乗るというならマシです(とはいっても、タクシー利用を想定して調査用車両を良い位置に配置出来ていればマシという程度であり、中央分離帯のある横断禁止の道路を渡って直ぐにタクシーに乗られたらお手上げということも当然あります。)。
対象者が電車移動だったので、調査員もそれを尾行したものの、駅を降りた途端に流しのタクシーを拾われた場合、直ぐ後に別のタクシーがいるとも限らず失尾することはよくあります。
調査人員に余裕があれば、電車で尾行する調査員は調査用車両担当者に常に現在地(路線、方向、通過中の駅等)を連絡し続けるのですが、東京都心部では、調査用車両が電車と同じペースで都合よく次の駅へ向かえるはずもないですし、駅の出入口も複数箇所あるのに、そうそう都合よく駅を降りた対象者が乗るタクシーの後ろにつけることも出来ません。
毎日のようにタクシーを乱用している対象者の尾行も難易度は上がり、成功率は下がりやすいです。

調査の状況的要因

調査開始場所や張込み場所

皆さんがイメージする張込みといえば、ドラマのように路上に停めた車の中や、付近に賃貸物件を借りてカメラのレンズを覗くといったものでしょうか。さすがに、電柱の影に隠れてのようなものをイメージする方は少ないかと思いますが、皆さんのイメージと現実のギャップが最も大きいのが、この張込みかと思います。
対象者が出てくる自宅マンションの正面玄関とゴミ置場のある裏口を同時に見渡せる位置に、調査用車両を停められるコインパーキングがあるとか、交通量、路上駐車、人通り共に多い地域であれば、最高です。これなら、余程の素人でない限りは対象者を見落とすことはほぼなく、張込みの成功率は相当高くなるといえます。
しかし、そんな現場、そうそう滅多にはありません。実際には、
・ 一戸建てがひしめき合っていて、見かけない車が路上駐車なんてしていたら直ぐに警察へ通報されるような場所
・ 道路幅が狭すぎて車を駐車するなんてもってのほか、人通りはまばらで突っ立っていたら不審者として直ぐ警察に通報されることが明らかな場所
というケースであったり、
・ マンションの出入口が複数箇所ある
・ 駅と直結しており、どの階から出てくるのかも分からない
というケースがほとんどです。
遠隔監視用のカメラを設置できるような場合はまだ良いのですが、それすら出来ない現場もあります。
できることならば、出入口やその後の経路と同じ数だけの調査員を配置したいところですが、予算的に浮気調査で調査員10名体制なんていうのは無理に決まっています。
そういった場合、依頼者から伺った情報に加え、これまでの探偵としての経験から、対象者が出てくるであろう経路を予測し、その経路上において張込むことになります。
そうすると、どうしても予想が外れてしまうことがあり、これも成功率を下げる要因になってきます。

人混み

人混みに紛れて対象者を見失うというのは、素人(一般の方)や新人探偵に一番多い失敗事例かと思います。
「相手に気付かれたらまずい」という意識が強く、どうしても対象者と距離を取り過ぎてしまい、気付いた時には対象者が人混みに紛れてしまったり、追いつこうとしても間に人が入り過ぎてしまったりして、失尾してしまうケースです。
また、人混みに限らず、やはり対象者に気付かれまいと一生懸命になり、スマホを見ている振りや、さも全然違う方向を見ているような演技をしている内に、気付いたら対象者が居なくなっていたという失敗も、調査員であれば新人のころに必ず経験していると思います。
ただし、これら人混みが原因の失敗は、素人や新人探偵に多いだけで、ベテランといわず、それなりに経験のある調査員であれば、ほとんど無いです。
もっとも、例えば朝の通勤ラッシュ時間帯、小田急線や京王線が終点の新宿駅に到着直後や西武池袋線が終点の池袋駅に到着直後のJR線への乗換え経路上等では、対象者の真後ろにピッタリくっ付いて尾行していたとしても、遅刻しまいと必死の人が次から次へと間に無理やり入ってこようとするなんてことは日常茶飯事です。
この無理な割込みが2人重なっただけで、あっという間に人混みに紛れてしまうということがベテラン調査員であっても数百回に1回位の割合で、あるにはあります。
とはいえ、普通の探偵であれば、人混みが原因で失尾というのはほぼ無いので、人混みというのは成功率に大きな影響はないでしょう。

人が少なすぎる環境

人が少なすぎる環境での失敗は、それなりに多いです。
多くの一般の方が想像なさるシーンが、夜、人の行き来がない住宅街の細い道等ですが、この場合は、浮気カップルで歩いているのであれば、あと少しでどこかの建物に入る可能性が高いわけで、少々強引にでも尾行を継続して証拠を撮ることを優先させたりもします(勿論、ケースバイケースですが。)。
現実的に、失尾(見失い)ではなく放尾(わざと尾行を打切り)せざるを得なくなるのは、対象者が大型複合施設ビルの人通りの少ないショップで長時間プラプラした後、同じく人が全く乗っていないエレベーターに乗ってしまったような場合です。状況的に不自然でなければ一緒にエレベーターに乗りますが、それまでの状況を考えて、明らかに不自然になってしまうなら、浮気調査をしていること自体が気付かれない為にも、やむを得ず放尾せざるを得ない場合もあります。
その後は勿論、考えられるフロアを検索しますが、何階に止まったのかが表示されないタイプのエレベーターも多いので、施設やビルが大きいとどうにもならないこともあります。

対象者が予約済みの施設

例えば、対象者が浮気相手と遊園地へ行った場合です。対象者が既にチケットを購入済みであれば、調査員は直ぐ後ろから付いて行くことも出来ず、チケット売場が混んでいれば調査員が複数いてもどうしようもありません。
これが、JR京葉線にでも乗って舞浜方面へ向かっていれば、対象者の服装、持物から予測した結果によっては、尾行中の電車内において、捨てる覚悟でディズニーランドのチケットをインターネットで購入するかもしれません。
もっとも、これらテーマパーク等であれば、出口を張込んでいれば帰り道に大抵発見できますし、調査員が複数いれば、一部の者は入場券を購入して園内を検索すると、人混みの中でも案外発見できたりします。
行と帰りで別の交通手段を使われない限り、調査員が少なくても、再度発見できることは多いです。
しかし、東京都心の例えば東京ドームに、対象者が予約済みのチケットで入られてしまうと、直ぐにチケットを購入することが出来ないことは勿論のこと、出口のゲートは複数あり、しかも試合終了後に一斉に観客が出てくる為、見つけるのはなかなか困難です。特に、入場時と別のゲートから出てこられることもあるので、その予測にはベテラン調査員の分析能力にかかってきたりもします。

調査時間

「調査は今日1回限りで2時間だけ」等と予め分かっていれば、気付かれるリスクをある程度は覚悟してでも、グイグイ付いてそれなりに強引に尾行を継続し、最後まで追い切る場合もあります。
しかし、大抵の浮気調査では、その証拠を出来れば複数回分とりたいので、対象者に気付かれることは絶対に避けなければならず、怪しまれただけでも対象者らの警戒行動を誘発することになるので、この点は十分に気を付かなければなりません。
しかし、そうなってくると無理はできず、調査時間や回数が長ければ長くなる程、これまで解説してきたような状況に合う確率はどんどん増え、結果、失尾や放尾をする回数が増えてきます。
調査時間が多くなればなるほど、このように失敗する機会が増えることは確かですが、その分成功する(証拠をとれる)機会が増えることも事実であり、これらは確実に比例します。

移動距離

調査時間同様に、移動距離が増えれば、それだけ失尾や放尾をせざるを得ない状況に遭う確率が増えることは事実です。
しかし一方で、例えばせっかく自宅を張込んだのに対象者が一歩も外出しなかった場合、確かに失尾も放尾もせず失敗にはなっていないものの、浮気をしなかったことも明らかであり(それはそれで良いことなのかもしれませんが)、浮気調査としての成功にもならないのです。

探偵会社(調査員や調査実行者)的要因

一般人や素人調査員だけの探偵事務所

探偵に依頼するのは費用があまりに高額だということで、友達数人に頼んで夫の尾行をしてもらったという人や、妻の浮気調査を夫自身がやったとうい強者がいるのも事実です(その夫は、現在当事務所の調査員です。)。
しかし、大半の場合は失敗します。その原因は、やはり場数、経験の無さです。
例えば、誰かを裁判に訴えたい場合、自分でやろうという人はかなり稀であり、普通は弁護士に依頼します。にも関わらず、誰かを尾行するとなると、ドラマや映画のような状況(←要するに探偵目線でいうところの超簡単なシチュエーション)ばかりを想定しているのか、自分で出来ると勘違いして、素人だけで調査をしようとする人は結構多いのです。その結果、対象者に気付かれて詰め寄られたり、法律知識に乏しいことが原因で住居侵入や建造物侵入で警察に捕まったりということまであります。
さらに、素人調査員だけを激安(ほぼ最低賃金)で雇用している探偵事務所も一定数あり、一般人と同じく、対象者に気付かれてしまう等、取り返しのつかない失敗におわるケースがあります。

撮影機材と撮影の腕

どれだけ尾行や張込みが上手でも、裁判で通用する証拠がなければ調査の成功とはいえません。
そして浮気調査における証拠とは、対象者の不貞を強く推認できる(ラブホテル等に出入している)写真や動画のことであり、これが必要だからこそ、お金をかけて探偵に依頼をしているわけです。
街中で証拠写真や動画を撮影するとき、対象者や周囲の人に怪しまれない為の手段として、ここ十数年はスマートフォンを利用することが多々あることは事実です。
しかし、どれだけ高画質、高画素数、高性能を謳っていても、それはスマホメーカーの宣伝文句であり、「レンズ」や「センサー」というカメラ部品の物理的なサイズが小さい為、画質に限界があります。これは、スマートフォンである以上は仕方がないことです。
カメラに関する詳しい解説はここでは省きますが、「レンズ」や「センサー」のサイズが小さいと、遠い所や暗い所ではほぼ使い物になりません。
例えば、明るい時間帯に対象者が浮気相手と一緒に、ゆっくりとした足取りで、人通りが多い歌舞伎町のラブホテルにでも入ってくれれば、それなりに近づくことも出来るのでスマホでも証拠は撮れると思います。しかし現実は、そんなにあまくありません。
結論をいえば、スマートフォンや3~5万円程度のカメラだけでは、まともな証拠は撮れないでしょう。
更に高額のカメラがあったとしても、カメラに関する知識と経験、技術がなければ、真っ暗で人通りも少ない場所や、足取りの速い対象者らの撮影等はまず失敗します。
残念なことに、スマホのみで浮気調査をしている探偵さんが数多くいます。そして、せっかくラブホテルまで尾行できたのに、写真が不鮮明すぎて証拠として不十分なケースもあるのです。

調査人員

調査人員を増やしたことにより成功率が低くなることも一応あります。素人調査員にありがちで、これは探偵業界に限らない話でもありますが、要するに「他力本願」です。
尾行や張込みは、それなりに高度な緊張を強いられることになります。精神力も求められます。調査人員が多いと、自分が見ていなくても、他の調査員がやってくれるだろうと甘えが出る場合があります。
しかし、これは素人の場合の話であり、まともな調査員であれば人員を増やすことにより成功率が低くなることはまずあり得ません。
これまで解説してきた各ケースでも、調査員が多ければ成功していたというケースが多いはずです。
ですが、費用のことを考えれば、闇雲に調査人員を増やわけにもいきません。また、例えば前述のように予想外の駅を降りた直後にタクシーに乗られてしまい、後続にはタクシーが1台もいなかった場合には、例え調査員が100人いても失尾するでしょう。
調査人員が多ければ成功率が上がることは確かですが、そこには限界があり、費用対効果を考えながらというところでしょう。

成功率の低い事案を引受けるか否か

このコラムの冒頭「成功率9○.○%」についてのお話ですが、ご相談者様のお話を伺い、浮気をしていることがほぼ確実で、簡単に出来そうな調査だけを引受けていれば、当然成功率は上がります。
よく、「裁判の勝率100%」なんて弁護士もいますが、誰がやっても勝てる裁判だけを引受け、難しい事件には一切挑戦しない弁護士と似ていますね。

そもそも、このような広告、宣伝、表記をしている探偵業者は、成功率をどのように算出しているのでしょうか。これまで解説したように、
・ 点検癖がある対象者か否か
・ 運転の癖
・ タクシー利用頻度
・ 張込み場所
・ どこへ行ったか
・ 1回当たりの調査時間
・ 1回当たりの移動距離
・ 調査人員
等により、かなり大きく左右されるはずです。
これらの条件や、そもそも成功率の分母と分子を定義していない時点で、正直、何の根拠もない数字とみるべきでしょう。
成功率を掲載するなら、せめて、
・ 浮気調査の事案数(依頼数)
・ その調査にかかった日数や回数、総時間数
・ その内、対象者のラブホテル等への出入りを撮影できた回数
くらいは最低限公開してほしいものです。

尾行や張込みの調査に係る成功率を上げる要因とまとめ

ここまで、主に尾行や張込みに係る成功や失敗について説明してきました。思いのほか失敗する可能性が高いということもお分かり頂けたと思います。
が、そこまで心配しないでください。
極端な例ですが、分かりやすいように1日(1回)の調査の成功率が33%であったとしても、3回調査を実施すれば99%になります。
つまり、警戒が強い対象者であったり、長時間の車両尾行を余儀なくされたりといった失敗の可能性が高い調査であっても、諦めずに何度か調査を実施すれば、追い切れる日も当然に出てくるのです。
これは浮気調査に限らず、他の調査種目や警察の捜査であっても同じことであり、地道に時間と手間をかけることで結果を出すしかありません。

1日(1回)ごとの成功率が仮に数パーセントであっても、調査を継続して一度でも証拠を掴めれば、その1事案に対する成功率は100%になります。
「成功率9○.○%」とは、そういうことであり、「旦那が浮気をしそうな怪しい日」3日間(3回)の浮気調査をすれば、3回分の浮気の証拠が撮れるというわけではないことを知っておいてください。

実際に浮気をしていることが成功の絶対条件

ここまで述べてきた条件の全てが浮気調査に向いていたとして、予算もかけて万全の体制で調査に臨み、対象者の行動を100%完璧に追い切り把握できたという理想的な「調査成功」状態にあったとしても、対象者が浮気をしていなければいつまで経っても(どれだけ調査をしても)浮気調査の成功にはなりません

浮気調査の依頼を検討している方にはそれなりの理由があり、実際にそのほとんどが浮気をしていることは、これまでの経験則上間違いありません。しかし、稀に相談者の見当違いや思い込みの場合もあります。
相談を受ける探偵業者も、話を聴けば実際に浮気をしているかどうかは大体想像がつき、実際に調査をしてみてもその予測は当たっています。
調査を依頼するか否かは依頼者次第、それを引受けるか否かは探偵業者次第ですが、浮気を実際にしているか否かが、浮気調査の成功率に影響することは言うまでもありません。

調査を実施するか否か

最後に重要なのが、浮気調査を実施するか否かです。
勿論、それなりの調査費用がかかるので、何が何でも調査をしましょうとは言えませんが、浮気調査をしない限りは、その成功はあり得ません。
これまでも、浮気調査を躊躇したがために、夫と不倫女の関係が更に深くなり子供が出来てしまった等、早期に手を打っておけば最悪の事態は回避できたのにという例も少なくありません
浮気調査を実施しなければ調査の成功もあり得ないことを、判断の重要な材料にしてください。

まとめ

浮気調査の成功率は、
・ 対象者自身の性格やその行動
・ 調査の状況(環境)的要因
・ 探偵業者の技術力や調査員数
・ 実際に浮気をしてるか否か
に左右されます。
しかし、例え数回の失敗があったとしても、調査を継続すれば真実はみえてくるはずです。

これから探偵業者に浮気調査の相談をなさる際には、これらのことを踏まえて、調査の成功率やよくある失敗の原因を聴いてみて、信頼できる探偵事務所を探し当てて依頼できることをお祈りしています。

※本コラムにおいて当事務所の取扱い事例を紹介している場合は、事実を脚色することなく記載していますが、当事者の特定等を避ける為、調査事実を歪曲しない範囲で設定(関係者の職業や道路、建物の位置関係等)を変更しています。また、掲載にあたり、必要に応じて依頼者の承諾を得ています。