昔は浮気が発覚したきっかけといえば、ワイシャツに口紅がついていたとか、女物の香水がついていたとか、はたまた相手の女から自宅電話宛に電話が入ったとかであったが、最近はSNS関連が多い。
今回の依頼はTwitterで浮気を発見したから浮気現場を押さえたいというもの。
どのようなTwitterから浮気が発覚したかというと次のような話であった。
夫は裏アカでTwitterをやっていた
まず前提として、夫は本名や、身近な人であれば誰でも特定できるようなアカウント名でツイッターをやっていたわけではない。
見つかったのはいわゆる裏垢（裏アカウント）であり、特定のだれかとつながるためにこっそりやっているアカウントである。
では、匿名でやっている裏垢がなぜ見つかってしまったのか。
疑うきっかけはTwitterの話題に妙に詳しかったこと
妻が知る限りでは、夫はTwitterをやってはいるものの、そのアカウントはほとんど使われていなかった。
にもかかわらず最近夫からはTwitterソースの話題が多くもたらされており、妻はそれを不審に思った。
そこで、妻は夫が話題にしていたキーワードや夫の普段からの口癖などを元にTwitterを検索したところ、怪しいアカウントを発見。そのアカウントのツイートは夫が最近話すようになった話題やそれに関する夫の感想と完全に一致。アカウント名は夫のアニメのキャラの名前。その上、夫がよくやっているスマホゲームのキャラがプロフィール画像となっていた。
さらにツイートをさかのぼって調べていくと、自宅付近のカフェの画像や東京都内のよく行く場所の画像などがあったため、妻はそれを夫の裏アカだと確信した。
Twitter上でよく絡んでいるアカウントを発見
その裏アカでは、主にあるスマホゲームの話題を発信しており、夫のツイートに対して複数のリプライがつくこともあったが、よく見ていると特定のアカウントとほぼ毎日のように絡んでいた。そのアカウントはどうやら女性のようで、その親しい様子から直接会ったこともあるように見受けられた。
以上のことから妻は夫の浮気を疑い、当事務所への相談に至ったようだ。
東京都某所において行動確認調査開始
無料相談を経て依頼を受けた我々は、金曜日、夫の職場付近で夫の退社時刻である18時ころから張り込みを開始した。依頼者である妻からの情報では、夫は本日仕事で遅くなると言っているが、時期的に残業の可能性は低いとのこと。そのため今日は女と会うような気がするという。
18時14分。オフィスから夫が出てきた。妻には仕事で遅くなると言ったのにほぼ定時の退社である。これは怪しい。
夫は特に人目を気にするでもなく、駅に向かって歩いていく。尾行を警戒する様子ではないため、我々は人ごみに紛れつつ、やや距離を詰め気味に尾行を開始した。
駅に到着すると、夫は自宅行きの路線ではなく、山手線に乗車した。
※本コラムにおいて当事務所の取扱い事例を紹介している場合は、事実を脚色することなく記載していますが、当事者の特定等を避ける為、調査事実を歪曲しない範囲で設定（関係者の職業や道路、建物の位置関係等）を変更しています。また、掲載にあたり、必要に応じて依頼者の承諾を得ています。