東京都内離婚件数
厚生労働省発表の令和元年人口動態統計によると、令和元年の離婚件数は 21万件である。また、東京都福祉保健局発表の令和元年人口動態統計(東京都)によると、東京都の離婚件数は22、707件である。なんと1日あたり62組も離婚している計算になる。なお、23区で離婚の多い区は、1位から世田谷区1440件、足立区1314件、江戸川区1279件である。いずれの区も人口比で上位の区なので順当な結果といえる。実際当事務所にも世田谷区や足立区の方からの問い合わせが多い。
次に、離婚原因を司法統計からみてみよう。令和元年 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別をみると、申立て総数60452件(夫側16502件、妻側44040件)のうち、9018件(夫側2218件、妻側6800件)が異性関係が原因で離婚申立てに至っている。約15%である。協議離婚についても同程度の割合で異性関係が問題となって離婚に至るのだとすれば、全国の離婚件数の15%、すなわち31500件は浮気が原因ということになる。東京都であれば3406件である。1日あたり9.3組が浮気が原因で離婚していることになる。
東京都内の浮気件数は?
上記の数字が多いと感じるか少ないと感じるかはそれぞれの感性によるだろうが、では実際に浮気が行われている件数でいうとどのぐらいになるだろうか。そんな統計は出ていないのでその数字をお示しすることはできないが、現場の人間の肌感覚でいえばかなりの件数になるだろうと感じる。
それはなぜかといえば、世の中には浮気が溢れているからである。例えば、浮気調査でホテル街に赴けば、年齢や風体から明らかに不釣り合いで到底夫婦には見えないカップルがいくらでも見つかる。週末に新宿駅から箱根行きのロマンスカーに乗車すれば、明らかにお忍びカップルと思われる二人が人目を忍んで週末のバカンスを楽しんでいる。そして何よりも、我々は実際に浮気の現場に毎日のように遭遇している。
この現状から推し量るに、東京都内だけでも1日あたり100件、200件の浮気が行われていてもおかしくはない。
妻は浮気される側
先程の令和元年 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別によると、異性関係の問題を原因とした離婚申立ては、妻側が6800件、夫側が2218件であり、妻が夫の3倍以上である。最近では女性の社会進出やSNSで異性と連絡が取りやすくなったことから女性の浮気が増えているようなことが取りざたされることがあるが、司法統計からみれば、やはり未だ女性は浮気される側なのである。サレ妻なる言葉も流行るわけだ。
※本コラムにおいて当事務所の取扱い事例を紹介している場合は、事実を脚色することなく記載していますが、当事者の特定等を避ける為、調査事実を歪曲しない範囲で設定(関係者の職業や道路、建物の位置関係等)を変更しています。また、掲載にあたり、必要に応じて依頼者の承諾を得ています。