浮気調査コラム

PTA保護者同士の不倫調査②(全10回)

浮気調査の実施を決定した翌週の月曜日、私と相勤者のA調査員は午前8時前に依頼者である奥様と対象者である夫、そして二人の子供が住む店舗兼住宅のビル付近に到着して、調査用車両からの張込みを開始した。

前回のコラムPTA保護者同士の不倫調査①の続き
その他の回はこちら

PTA関係者の写真

対象者である夫の顔写真は勿論、不倫相手と疑われる元モデルの美魔女や、その他夫と接触しそうなPTA役員、そして主要な先生の顔写真も、運動会や学芸会のアルバムから提供を受けた。

張込み開始

午前8時05分、店舗兼住宅から小学校6年生の長男と4年生の長女が学校へ向けて出かけて行った。ここから小学校までは、徒歩7分位である。
午前9時30分になると店舗のシャッターが上がり、店が開店した。店内には夫の姿も確認できる。
一応現在の位置で張込んでいれば、店舗の出入口と住宅の玄関の両方を確認出来る状況ではある。夫が外出したら一応教えて欲しいと依頼者である奥様にも伝えてはあるのだが、店舗には従業員が複数おり、奥様が店舗にいない時にふと夫が外出することもあり得るので、我々調査員も気は抜けない。

午後1時を過ぎたが、夫は出てこない。
午後2時21分、4年生の長女が帰宅し、夫婦がそれを迎えている。一見、とても幸せそうな家庭に見える。

夫が小学校へ

午後2時48分、対象者である夫が手ぶらで外出した。A調査員は運転担当なので、私が徒歩で尾行を開始した。
午後2時53分、小学校まで残り100メートル程の路上で、夫は歩いていた別の男女二人に会釈している。アルバムにもいた別の保護者のようだ。
午後2時55分、夫を含めた3人は小学校へ正門から入って行った。

小学校の張込み

既にA調査員が調査用車両を正門付近に回していたので、再び張込み体制に移行した。
ご存じのとおり、小学校は建物が大きいだけでなく出入口も複数箇所ある。しかし奥様の情報によれば、PTA活動で出入する保護者は、正門又はその直ぐ脇の通用門しか通ることはないらしい。この小学校には、他に2ヵ所の出入口と校庭側に裏門もあるのだが、いくら保護者同士の不倫カップルで警戒しているからといって、それらの門を使う理由にはならない。むしろ、普段は使わない出入口を使用した方が怪しい。
なので、我々調査員は正門とその脇の通用門に集中して張込みを続けた。

恐らく午後3時からの集まりなのだろう。美魔女も夫より先に小学校へ入っている可能性がある。夫の他に美魔女も出てきた場合には、先に出てきた方を私が尾行し、後から出てきた方はA調査員が尾行することにした。調査用車両は、前後の白枠に停めておけばよい。

美魔女の尾行をする理由は、対象者である夫の不倫相手として最重要容疑者であるからだ。早い段階で住所を割出しておくことで、その後の調査をスムーズに実施できるのである。
我々が小学校を卒業した30年位前ならば、同じ学校の児童生徒(≒保護者)の住所なんて名簿が配られていたので、そもそも調べる必要もなかったが、もう何年も前から個人情報保護の意識が強まっている。この小学校でも、全校児童の住所が載った名簿は配布されていない。
※地域や学校により学級や通学班等の小さな単位に限り、名簿を共有しているケースはある。

午後3時10分には、長男を含めた数十人の児童が下校した。
防犯意識が高まっている昨今、小中学校付近での張込みには要注意である。ちょっと気を抜き下手な張込みをしていると、直ぐに不審者扱いで110番通報されてしまう。

PTA活動を終え保護者が出てくる

午後4時25分、アルバムの写真で確認済みのPTA役員ら8名が通用門から次々と出てきた。
対象者である夫を含めた男性3名、女性5名である。
そして夫の不倫相手と疑われる美魔女もその中にいた。確かに美人だ。私とA調査員も
 「これかぁー!」
と思わずハモってしまった。
ただ単に美人というだけでなく、常に自然な笑顔でいる訓練をしてきたタイプで、モデルに限らず、高級レストランやシティホテル、航空会社の社員を連想させる雰囲気である。

仲が良さそうな保護者同士

8名の保護者は正門前で左右に別れた。対象者である夫は、美魔女、来る時に100メートル手前で合流した男女、もう1名の女性と共にゆっくりとした足取りで自宅方向へ歩いている。A調査員も車を白枠に駐車し、私と一緒に徒歩尾行体制に入った。

後から見ている限り、この5名は本当に楽しそうにしている。保護者同士、こんなに仲良く楽しそうならば、PTA活動も充実しているのだろう。

200メートル程ゆっくりと歩いた所で、その集団から美魔女だけが離脱した。
夫の尾行をA調査員に任せ、私が美魔女の尾行を担当した。

美魔女の住居マンションを特定

美魔女は途中のスーパーマーケットに立寄り、夕食の材料と思われる食料品を購入し、午後5時08分、近所の高層マンションへ入って行った。残念ながらセキュリティ厳重のマンションであり、外から監視する限りでは集合郵便受けの位置すら把握できず、部屋番号の特定は無理である。

ここから先、普通に中へ入って尾行を継続すれば、住居侵入罪(ドラマ等でよく言われる「家宅侵入」や「不法侵入」の正式な罪名であり、状況によってはオートロックか否かに関係なく共用部分に無断で入るだけで犯罪となる。)が成立することは明らかである。
このような場合は事後調査となり、その方法も色々とあるのだが、ひとまず今回は美魔女の自宅と思われる高層マンションを特定したということで調査打切りである。

A調査員に連絡すると、夫はその後直帰し、午後4時35分に帰宅していた。
A調査員に美魔女が入った高層マンションの位置を伝え、今後の調査に備えて当該マンションの出入口等や周辺道路の交通規制(一方通行の状況や信号有無等)を確認し、午後5時30分、この日の調査を終えた。

次回、PTA保護者同士の不倫調査③へ続く
その他の回はこちら

この不倫調査の費用

契約料金(概要)

●行動確認(1名のみで実施の場合)
  調査員1名1時間7,920円
●行動確認(2名以上で実施の場合)
  調査員1名1時間6,600円
●車両使用料(燃料代を含む)
  1台1日16,500円
●実費(調査遂行の為に実際に要した経費)

この日の調査費用

・ 行動確認  118,800円
   (@6,600円×2名
     ×9時間(08:00~17:00))
・ 車両使用料  16,500円
・ 実費        300円
   (白枠の駐車料金)
・ 費用調整  ▲10,600円
      合計125,000円

※本コラムにおいて当事務所の取扱い事例を紹介している場合は、事実を脚色することなく記載していますが、当事者の特定等を避ける為、調査事実を歪曲しない範囲で設定(関係者の職業や道路、建物の位置関係等)を変更しています。また、掲載にあたり、必要に応じて依頼者の承諾を得ています。