浮気調査コラム

シャワーへ直行する夫の浮気調査⑤(全7回)

前々回の調査では、対象者である夫が不審な女と接触して、別々にラブホテルに出入したことは確認出来ている。出入している時刻もほぼ同時であるが、ホテルに一緒に並んで入ったわけではなく、不貞行為の「完全」「完璧」な証拠とはいえず、そもそも二人の関係性がはっきりしていない。

前回のコラムシャワーへ直行する夫の浮気調査④の続き
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調査体制

前回の調査では夫に怪しい動きはなく、1週間前の週末は依頼者である奥様と共に外出していた。そうすると今週は何か動きがありそうだ。
そこで今回は、私とA調査員に加え、女性調査員を加えた3名体制にした。
ラブホテルへ入った場合、こちらも一緒にホテル内に入り、夫と女が同じ部屋に入るところまでを撮影する為である。

張込み開始

今回も正午から自宅マンションの張込みである。
調査用車両には、A調査員が運転席、女性調査員が助手席、私が左後部座席でスタンバイする。
午後1時35分、今日も奥様からLINEが入り、間もなく夫が外出しそうだとのこと。
午後1時39分、今度は奥様から電話が入り
「すみません、今、夫が出たんですけど、ゴルフバッグを持ってたし、夕食は要らないと言っていたので、多分友達の○○さんと会うんだと思います。」
とのこと。「○○さん」とういのは、夫の古くからの男友達であり、奥様と結婚する前は毎週のように遊んでいたらしい。

夫が外出

今回も空振る可能性が出てきたが、言っても始まらない。
間もなく、夫が運転する高級車が出てきた。私達も車両尾行を開始する。ちなみに、夫の友人の○○さんは千代田区内の高級住宅地のマンションに住んでいるらしい。一般的に高級住宅街といえば、世田谷やら田園調布、自由が丘等であったり、また六本木ヒルズなんかが思い浮かびそうだが、千代田区麹町駅周辺は、何というかそれとはもはや別次元の高級住宅街なのである。
車両は前回歌舞伎町へ向かった際と全く同じ経路を走行している。しかし、千代田区のその○○さんのマンションへ行くのだとしても、半蔵門辺りまでは同じルートである。が、対象車両は前回同様に国道20号線を西進し四ツ谷駅を通過した。
「歌舞伎だな。」我々調査員3名も気合が入る。私は後部座席から対象車両の撮影を継続し、女性調査員は助手席で隠しカメラの設定を再確認している。カップルを装い、私と一緒にラブホテルへ入る場合に備えてである。

前回と同じコンビニへ

午後2時15分、対象車両は前回同様に職安通りの例のコンビニエンスストア前の路上に停まった。
するとその横の歩道上には、既に前回の不審な女が立っており、夫が乗ったままの対象車両の中をずっと見つめている。
私と女性調査員は、必要に応じて直ぐに車を降りて、カップルを装って徒歩尾行へ移行する準備が出来ている。
対象者である夫は、今日は直ぐに車を降りて来た。そして目の前のコンビニへ入り、直ぐ後ろを夫に無視されたままの不審女が付いて行く。
この後恐らく徒歩尾行になるであろう私と女性調査員は、調査用車両から降りて歩道上で待機し、A調査員がコンビニへ入った。

又も別々にラブホテルへ

3分程で、対象者である夫だけが一人で出てきて対象車両に乗った。ワンテンポ遅らせてA調査員も出てきて、調査用車両に乗車する。同時に対象車両が走り出し、A調査員も車両尾行を開始した。

私と女性調査員は、歩道上からコンビニの中を覗く。不審女がレジで会計している。買物カゴの中身の他に煙草を2箱買っている。依頼者である奥様から予め聴いていた夫の煙草の銘柄である。
会計お終えてコンビニを出てきた不審女が持つレジ袋には、ペットボトルが3本と、お菓子、サンドイッチ、カップルラーメンが入っている。
本当にどんな関係なんだ?新手のSMプレーなのか?それなら私がガヤガヤ言うことではないが、一人で会計をさせられ、男は先に車移動、その後ろを歩いて付いてくこの不審女を見ていると、もはや可哀想になってくる。

不審女は案の定、歌舞伎町のラブホテル街方向へ向かっている。私と女性調査員は、それを徒歩で尾行する。直ぐにA調査員から、夫が前回と同じラブホテルへ入った旨の連絡が入った。

不審女もA調査員が乗車したままの調査用車両の横を通り過ぎ、同じラブホテルへ駐車場から入った。このホテルは徒歩用の出入口は別の場所にあるのだが、駐車場から入ってもさほどおかしくないので、私と女性調査員も駐車場へ入る。

ラブホテル内での調査

すると、対象車両から夫が降りて来た。その後を不審女がついていく。会話はない。
ラブホテルのフロントへ入ると、夫が303号室のボタンを押した。この時3階で他に空いている部屋は302号室と306号室だけであった。私は咄嗟に306号室のボタンを押した。ホテルの構造を知らない私としては、302号室を押せば、対象者が押した303号室の隣りになる可能性が高く、そうするとドアスコープ越しに303号室の様子を監視することが出来ないであろうと予測した為である。私達も一応コンクリートマイク(ドラマや映画でよく見る、聴診器に似た機械を壁に当てて隣の部屋の音を聴く道具)は持っているが、実際のところ、建物の構造的により役に立たないことが殆どなのである。

うまいことタイミングが合い、対象者らと同じエレベーターに乗ることが出来た。4人が乗ると定員一杯のエレベーターなので、大変狭く、隠しカメラでもうまく映らない。3階でエレベーターが停止する。出入口側にいる私と女性調査員が先に降りる。しかし、我々が先に部屋に直行するわけにはいかない。306号室の位置を探しているふりをして対象者達が303号室へ向かうのを待つ。
完璧だ。303号室へ入って行く対象者と不審女を後ろから撮影できた。

私達も306号室へ入る。読者の皆さんは気になるであろうから一応言っておくが、私とこの女性調査員は恋人でもなんでもない。しかし探偵の仕事であっても、付き合っていない異性と初めてラブホテルへ入る時は、やっぱりちょっと意識してしまうかもしれない。その辺の話はいずれ別の機会に話をしよう。

対象者らが入った303号室と私達の306号室は斜め向かいであり、ドアスコープ越しにも何とか張込める位置関係にある。
まずは、A調査員にこの状況を連絡し、私達はドアスコープ越しの撮影開始である。そして、張込みとはいえ、しばらくは少しだけ気を抜けそうだ。

※本コラムにおいて当事務所の取扱い事例を紹介している場合は、事実を脚色することなく記載していますが、当事者の特定等を避ける為、調査事実を歪曲しない範囲で設定(関係者の職業や道路、建物の位置関係等)を変更しています。また、掲載にあたり、必要に応じて依頼者の承諾を得ています。