今回は、都内板橋区在住の方から浮気調査依頼を受けた。
依頼者は30代、対象者である夫は50代でありかなりの年の差婚である。
結婚10年目、これまで大したケンカもなく関係性は一見良好であったが、最近自宅宛てに知らない女から不審な電話があり、そこから直感的に浮気を疑っているという。
それだけでクロだとはいえないので調査は空振りとなる可能性が高いが、安心したいだけなのでそれでもかまわないとのご希望であった。
最近はこの手の依頼も増えている。
浮気の証拠を掴みたいというのではなく、浮気がないと信じるだけの材料が欲しいという要望だ。浮気をしていそうな日をピックアップして2、3日だけ行動確認を実施し、それでシロならそれでよし、というわけだ。
「やっぱり浮気していた・・・」と落胆される奥様をいつも見ている我々としては、それよりも、「浮気じゃなかったんですね、よかった・・・」と安心される様子を見られるのはなかなかよいことだ。
自宅前から車両尾行開始
調査当日、例によって奥様から連絡を受け、2名体制で自宅前にて張り込み開始。今回はほとんど前情報がない。分かっているのは、車で出かけていくということ、通常3時間から4時間程度で帰宅するので遠方に行く可能性は低いということぐらいである。どこに行くか分からないが、とにかく車で尾行していくことになった。
自宅を出た対象者は、付近のコンビニに停車してなにやらスマホをいじっている。コンビニ客を装って対象車両の運転席付近を通過したところ、スマホ画面が少し見えた。LINEやSNSの画面ではなく、ゲームの画面であった。待ち合わせのための時間つぶしなのだろうか。
15分程で対象者は車を発進させる。しばらく走り、国道122号を岩槻方面に進んでいく。ここは近隣住民なら知らぬ者は誰もいないであろう、有名なラブホテル街である。道路沿いにはラブホテルとガソリンスタンドぐらいしかない。ここを進んでいくのだから、やはり入るのだろうと思っていたら、案の定122号に入って3軒目のラブホテルの駐車場に入っていく。ここまで誰かと合流はしていない。ということは、相手の女は現地集合ということになるが、まさか素人の女性とラブホ現地集合なんてあるわけがないので、必然的に相手はプロの女ということになる。
これは浮気というのだろうか
対象者がホテルに入室後、20分程で1台の軽自動車が駐車場に到着した。運転席には男性、そして助手席ではなく後部座席に夜職風の女性。間違いなくデリヘルの類であろう。
それから約90分後、対象者が先ほどの女と連れ立って出てきた。エントランスの自動ドア前でお互いに手を振ってお別れ。まあまあ親密な様子であったため、もしかすると指名嬢なのかもしれない。女は既に到着していた先程の軽自動車に乗り込んで帰って行った。
上記首尾を奥様に報告。奥様曰く「プロの相手ならいいことにします」とのこと。
※本コラムにおいて当事務所の取扱い事例を紹介している場合は、事実を脚色することなく記載していますが、当事者の特定等を避ける為、調査事実を歪曲しない範囲で設定(関係者の職業や道路、建物の位置関係等)を変更しています。また、掲載にあたり、必要に応じて依頼者の承諾を得ています。