浮気調査コラム

別居夫浮気調査⑤(全6回)

本件5日目の調査であり、今日は金曜日である。週末なので、例えば不倫相手の女と飲みに行ったりということも予測される。しかし、無駄な調査費用をかけるのも避けたいので、日中の調査はこれまでどおり私一人で実施し、夕方4時から調査員を増員し2名体制とすることにした。

前回のコラム別居夫浮気調査④の続き
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今日も今までと同じように、午前7時からマンション付近で張込みを開始した。
朝一番の動きは、火水木と同じである為、どうせ今日も似たようなものだろうが、その油断が大敵でもあるので気を引き締めて一人で張り込んでいた。

不倫女と一緒に出勤

すると、いつもと同じような午前7時45分、対象者である夫だけでなく、これまでと同じ不倫女も一緒にマンションから出てきた。二人とも会社の作業着である。
この女、従業員という割にはマンションにいる時間も長いし、在宅ワークなのか、それとも必要な時だけ夫に手伝わされているのか。
夫はいつもの自転車を押しながら不倫女を連れて会社へ向かう。女もマンションを出ているので、私も会社付近の路上で張込むことにした。

女だけが帰宅

この日は昼になっても二人とも一向に出てこない。夜までこのままかと思っていたところ、午後3時前に不倫女がいつもの夫の折り畳み式自転車に乗って出てきた。そして、そのままマンションへ戻った。これは、どういうことだ。

あと1時間もかからず、いつもの相棒であるA調査員が到着する。が、今はどちらを張り込むべきか。ここは取り敢えず、このままマンションを張込もう。

調査員増員

すると3時20分に、A調査員が到着した。マンションへの張込みをA調査員に任せ、私は再び会社付近の路上へ転進して、夫の張込みをする。

夫は部下と二人で

午後4時50分、夫は部下と思われる30歳代位の男と二人で徒歩で会社から出てきた。A調査員に連絡をしてみるが、女はマンションから出てきていないらしい。私は、夫と部下の男を尾行したところ、歩いて5分程の所にある焼肉屋に入った。週末だから飲みに行くかとは思っていたが、女と一緒ではない。
私は一人で、焼肉のいい匂いを嗅ぎながら張込みを続けた。意外と早く、午後6時15分、夫も部下も酒は飲んでいるが酔っているという感じではない。随分と早く出てきたが、二人は一緒に駅とは違う方向へ歩き出した。スナックやキャバクラへ行くにも、時間的に早すぎるであろう。

不倫女と合流

二人は徐々に夫と不倫女が出入りしているマンションへ近づいている。すると、A調査員から「女が下の寿司屋に一人で入りました。」と連絡が入った。
そうこうしている内に、夫と部下の男も到着し、寿司屋へ入って行った。
どうやら、男二人で焼肉を食べ、その後不倫女も合流して寿司屋で呑むようだ。

状況的に考えれば、少なくともこの30歳代位の部下は、夫と女の関係を知っているのであろう。
調査員が2名である為、寿司屋に入って会話を聴くという調査方法もあるにはあるが、この立地だと一元客が入るには不自然さがある。依頼者と連絡をとり、店内へ入るのはやめることにした。

二人でマンションへ

午後10時30分、三人が店主に見送られて出てきた。随分とご機嫌な様子である。この寿司屋で4時間も飲んでいるのだから当然である。
そして寿司屋の脇のマンション玄関前で部下の男を見送り、夫と不倫女はマンションへ入って行った。

この日の調査を終え、依頼者へ報告した。
これまでの調査で、水木金の3日間、夫が同一の女と一緒に居るところの証拠を押さえており、同じマンションへ出入しているところも複数回確認している。浮気調査としては、これだけで完了しても良さそうである。しかし、依頼者としては週末の様子も一応見て欲しいとのこと。
よって、翌日も朝から調査をすることになった。

次回、別居夫浮気調査⑥へ続く
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※本コラムにおいて当事務所の取扱い事例を紹介している場合は、事実を脚色することなく記載していますが、当事者の特定等を避ける為、調査事実を歪曲しない範囲で設定(関係者の職業や道路、建物の位置関係等)を変更しています。また、掲載にあたり、必要に応じて依頼者の承諾を得ています。