当事務所へ相談にいらしたS美さんに、離婚までのエピソードについてご本人の許可を得て紹介させていただきます(ご本人の特定を避けるために、一部事実関係を変えております。)。
旦那さんが浮気しているように感じたある出来事
ご主人は今まで出張がある際は必ずキャリーケースを持参していたのに、最近は小さなボストンバックのみで出張に行くことが増えたそうです。
「翌日のYシャツがしわにならないの?」と尋ねると、「勤務先の近くに安いクリーニング屋を見つけそこに預けていたYシャツが会社にあるし、資料と一緒に紙袋にいれていくので問題ない。電車に乗る時もスーツケースよりこのボストンバックの方が都合がよい」というので、奥様はなんの疑いもなく信じていました。
出張に行けば、翌月のお給料に出張手当が付きます。距離数に応じた手当がつくので大体翌月のお給料がいくらなのかも想像できました。以前は多くても2ヵ月に1回程度の出張なのに、最近は月に4回くらい出張している…。しかし、出張のない月とほぼ変わらぬお給料だったのです。
お給料明細はWEBで発行されるため見せてもらったことは一度もないし、ログインのパスワード等もわかりません。でも、どうも怪しい。
旦那さんが出張という日に、偽造の社名を名乗りオフィスに電話をしてみたのです。そうしたところなんと、通常の勤務先に出勤していたのです。
その時は言葉を失い、思わず電話を切ってしまいました。
浮気が発覚
では、なぜ家に帰ってこないのか。付き合った当時から真面目な性格なので主人が浮気をしているとは考えませんでした。ちょっとマザコンの一面もあったので、こっそり実家に帰省していたのかもしれない、私がもう少し優しく接してあげたらちゃんと毎日帰宅してくるだろうと言い聞かせていました。しかし、このことを友人に話したところ「それって浮気しているんじゃない?」と言われ、疑い始めたのです。
旦那さんがシャワーを浴びている際に、どこでお金を使っているのかレシートを見てみたくなりお財布をチェックしたところ、クレジットカードの下に避妊用具がはいっていたのです。
発覚した時の気持ち
もちろんショックでした。本当はその場で問い詰めようかと思ったのですが、自分の感情が抑えきれないし、うまく話ができる心理状態ではありませんでした。
友人に泣きながら電話をしたところ「だったら探偵を付けてみて真実を確かめてみたら?」と言われ、その時は正直悩みました。
なぜ探偵を使おうと思ったか
「もう好きという気持ちはなくなっていました。だったら真実をつかみ、はっきりさせたい気持ちが強くなってきた。」と語るS美さん。
二人で色々口論するよりも、探偵を入れて証拠もそろったところで旦那さんと話をしてみた方が自分自身も気が楽だと思ったそうです。
やはり浮気していた…
依頼してから調査結果が出るまではあっという間。「この日は出張だ」という日に調査をお願いしたので、所要日数も費用も想像していたよりもかかりませんでした。
旦那さんはオフィスから出てきたあと、少し年上風の女性と食事をしてそのまま女性宅へ泊りに行っていたのです。
離婚そして今
慰謝料も納得できる金額だったため特に弁護士を通すこともなく、すぐに離婚が決まりました。
この時、当事務所スタッフから勇気をもらえたと仰っていました。「あなたに魅力がなかったとか、欠けている部分があるわけではない。旦那さんがたまたま別の人を同時に好きになっただけですよ。」と言って貰えたことが一番うれしかったそうです。そう言っていただけ、事務所一同安堵いたしました。
ご依頼者様にとって、これからの新しい人生の始まりです。
私たちはどんなご依頼者様のことも温かく見守って行きます。
※本コラムにおいて当事務所の取扱い事例を紹介している場合は、事実を脚色することなく記載していますが、当事者の特定等を避ける為、調査事実を歪曲しない範囲で設定(関係者の職業や道路、建物の位置関係等)を変更しています。また、掲載にあたり、必要に応じて依頼者の承諾を得ています。